星海日記

あなたは通算724657人目
今週537388人目のお客様です

装軌主戦闘戦車1
星海雨秋 9384025 2007/02/20 23:36
 カズマ一等兵は思った。ドミトゥリ・コマンチェフ曹長の独り言は、きっと彼が恋人の居ない独身だからであろうと… そういったケイスはままあると聞いていた。
 TBT-05の多層複合中空装甲とモデュール式爆発反応装甲が、コマンチェフ曹長の独り言を外へ漏らさないでいたのであろうか?
 ロケット・モウタによる延長射程誘導砲弾式のAPFSDSやHEAT、HESH等を放つ120mm戦車砲は、そのタレット高が低被弾率性向上の為に低く抑えられており、またステルス性向上の為の楔形の傾斜装甲のサイド・ヴューを見せている。
 戦車砲は、パルス電源からの高電圧放電により発射薬などの作動媒体の中にプラズマを発生させて、それによりギャスを発生させ、発射薬の化学燃焼エナヂとギャスの圧力膨張エナヂで砲弾を発射する120mmの電熱化学砲である。電熱化学砲の特徴として、滑腔砲であるから徹甲弾や榴弾が使える、電磁砲や軌条砲に比較してより少ない電力使用で済む等が挙げられる。
 余談ではあるが、戦車砲の候補としては昔からの施条砲、滑腔砲、新世代の液体装薬砲、電気化学砲、電熱砲、電熱化学砲、そして次世代の電磁砲、軌条砲があるが、TBT-05は開発開始時点での最適な選択をしたのだろうが、北アメリカ合州国やスキャンディネイヴィア連合王国等では第五世代MBT向けに非常にコンパクトで省電力の電磁砲または軌条砲の開発が既に始まっている。実用化は早い国では七、八年後とも言われている。
 その戦車砲右側には二連装の20mm対空機関砲であるAMADS、そして左側には地対空機動ミサイル、SAMM-03の二連装発射機がタレットの造形に溶け込むように搭載されている。
 タレット旋回方式は高トークの電磁駆動であるから、非常に素早い旋回が可能である。勿論、タレット自体は無人化されている。
 タレット左右両側には汎用の30mm擲弾発射機が六基ずつ計十二基埋め込まれており、発煙弾、電波欺瞞擲弾、赤外線欺瞞擲弾、対人擲弾、小型の散布地雷等が投擲可能である。タレット上部前方には目標自動追尾式の対人用6.72mm機関砲が搭載され、同後方には撃ちっ放し式の地対空携帯ミサイル、SAPM-02スティング単装発射機が搭載されている。
 また戦車砲と同軸に対人、対車輌用火器として12.7mm機関砲が搭載されている。車体前部には砲尾自動装填化された施条砲式の60mm迫撃砲の砲身が見てとれる。
 動力はスィラミック・ギャス・タービン・エンヂンと燃料電池の併用で、最高1200kWの出力が発生される。熱伝導率の低いスィラミクスの採用で、冷却装置も小型化されている。
 変速機は戦車用としては世界発のトーク・コンヴァータ付きハイパ・トゥロイダル式CVTである。エンヂン、燃料電池、変速機は一体式のパウア・パックとなっており、車体後方にマウントされている。
 懸架方式は前後左右の自動姿勢制御が可能な独立油圧懸架のアクティヴ・ハイドゥロニューマティック・サスペンションである。履帯はダブル・ピン、ダブル・ブロック式で、接地面にはラバ・パッドが取り付け可能である。起動輪は後部、誘導輪は前部、片側七個の転輪はラバ付きダブル・タイプで、上部支持輪は片側二個である。起動輪は輪内モウタ内蔵で、完全電気駆動で四十五分間の走行が可能である。
 また完全電気駆動のお陰で、スノークル装置がなくとも潜航深度4mの潜水走行が可能なのは残存性の向上に非常に有利である。
 TBT-05は戦車長兼砲撃手と操縦手の二名で運用可能な第四世代MBTである。
 二名運用を可能にしたのは、砲弾の自動装填装置、統合戦場情報ネットゥワーク・スィステム、三重のドゥライヴ-バイ-ライト運転スィステム、そして何よりも、人間の思考を瞬時にコンピュータへ伝える非侵襲性マン-コンピュータ・インタフェイス・スィステム等の高度なヴィトゥロニクスのお陰である。
 特に、マン-コンピュータ・インタフェイス・スィステムの実現により、あらゆる兵器が思いのままに操作出来るのである。この応用で、無線で無人兵器をも操作可能な時代なのだ。
 当然、カズマ一等兵の意のままにTBT-05の運転と各種の索敵、通信は行われるのである。


最新へ 前へ 次へ 最初へ 一覧へ

メニュー
1.プロフィールを見る
2.自分のブログを書く
3.このエントリを元にブログを書く
4.ibisブログへ戻る
5.利用規約を読む
0.ポータルへ戻る

Powered by ibisブログ